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飲食業界の人手不足と若者のお酒離れ

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飲食業界において、人手不足が深刻化している。

お店は出したいけど人がいない、募集しても来ないから出店できない。

もっと深刻なのは
お店を出して、売り上げはあるのに人手不足で閉店せざるを得ない。

なんてケースが散見されるようになりました。

確かに
飲食店において「人」はもっとも重要な構成要素ですし
その人次第でお店も売り上げも全く変わってくる。
これ以上大切なものはない、と言っても過言ではないぐらい大切です。

一昔前は、
飲食店で働いて、何年か修行すれば独立出来て
それなりに頑張ればそこそこ売り上げがたって、修業時代の苦労が報われる
という流れがあったように思うのですが
最近では、独立したからといって必ずしも成功するわけではない、
というよりも、
成功する確率の方が低いぐらいに感じるので
飲食店で働く人の出口、将来設計が見えづらくなってきている。

なので、
現時点で、将来報われるか分からない苦労をするモチベーションが低く
他のより楽して儲かりそうな業界へ人が流れているように思います。

最近の流れとしては
何年か働いてくれたスタッフには
既存店、もしくは会社が用意した店舗を一定の条件で貸す、もしくはあげることで
独立しやすくするような
独立支援制度(社内ベンチャー制度)を導入している飲食企業も多くなってきています。
個人的には
大手よりも、よりスタッフとの距離感が近く、且つ規模が小さいためにスタッフが将来の不安を感じやすい
中小飲食企業の方がこういった制度を導入しているような気がします。

ということで、
ご多分に漏れずうちの会社においても人に関する問題は常にありますし
いつでも良い人がいれば一緒に働きたい!という思いは持っています。

ただ、
うちみたいな数店舗しか運営していない飲食企業にとっては

飲食業界の人手不足

ってのは

若者のお酒離れ

的な問題かな、とも思っています。

仮にもし
「最近、若者のお酒離れのせいでうちのお店は売上が減ってるんだよねー」
という飲食店経営者がいたとしたら
「それは『若者のお酒離れ』のせいじゃなくて、単にあなたのお店が頑張ってないだけでしょ」
と思ってしまうわけです。

確かに、マクロ的にいえば、全体的に若者のお酒の消費量は減ってるかもしれませんが
それでも未だに連日満席の大繁盛店はいっぱいあるわけで、
マクロ経済の動きに引っ張られるような超大手チェーン店ならいざしらず、
2、3店舗しかやってないような個店には全く関係ない話のはずです。
(当然、個店全体で見れば影響は大きいと思うので、個店の全店舗数が減る、とかの影響はあるとしても、それはいつの時代にもある店舗間の競争に過ぎないと思います)

そう考えると
飲食業界の人手不足という話も
業界全体で見ればとっても深刻な話ですし、
個店だからといってその問題を無視することは出来ませんが
それでも今の時代においてもまだまだ多くの飲食業界で働く人はいるわけだし、
「こちらのお店で働かせてください!!」と言われるお店もあるわけなので
5人、10人の自店舗で働いてくれる仲間を集められない、ってのは
やっぱりそのお店が、働く人にとって魅力がない、ってだけのことだと思います。

ただ、
隠れた問題として
飲食企業の労働環境に関する情報発信力の低さ、弱さ
ってのが実は大きな問題としてあるのではないかと思ってます。

「人手不足だー」なんて言いながらも
「うちのお店はこんなお店だからみんなおいでよー!」って言っているお店はとても少なく、
そういうことを伝えたくても
実際にはお決まりの求人媒体(紙面、Web)で、限られたスペースしかないところで、だいたい決まったようなフレーズと構図の写真を載せるのみ。。。

それじゃー、自分が働きたいお店を探している求職者は、どのお店が自分にあっているのか、どのお店が楽しそうなのか、自分の成長につながるのか
なんてことは全然分からないし分かるはずもない。

ということで、
うちのお店では、
まだ何ができるか分からないし、何を伝えられるのか、どこまで伝えることが出来るのか分からないけど、
こういうホームページを作って、
お店のお客様に向けてではなく、
同じ飲食業界で働く人たちへ、
これから飲食業界で働いてみたいと思っている人たちへ、
そして、将来、僕らと一緒に働いてくれる人たちへ
自分たちがどういう思いでお店をやっているのか、
どんな感じで働いているのか、
ってのを少しでも伝えられたらいいな、と思ってます。

明確な成果や費用対効果、労働対効果はまだ全然分からないけど、
何かしなければいけないことは間違いなく、
何もしないと何も変わらないので
まずはそういう場を作ることにしました。

ので、引き続きお付き合いよろしくお願いします。

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株式会社らしく

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